Newton 2024年6月号
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当たり回。科学と倫理の話が面白い。AI、運動競技。義足の選手が走り幅跳びで健常者の記録を超えてること知らなかった。トランス女性が女性カテゴリーに出ることの是非、カテゴリー分け、公平、競技とはなんなのか。いっそ、競うことをやめてもよいのでは?毒の話で、トリカブトとフグの毒を同時に盛って、両者の中和効果を使って時間差で症状が出るようにするアリバイ作り、トリックの話が面白すぎた。コナンや金田一もびっくり。
アコニチンが即効性のある毒であり、神谷と別れてから1時間40分後に苦しみだした妻に対してアリバイがあると主張した。再反論のために、検察は千葉大学にカプセルで効き始める検証を依頼。すると、カプセルを二重三重にしても5分から10分程度しか遅らせられない事が判明し、神谷の主張が正しいかに思われた。 しかし妻の血液を分析していた大野が、公判でアコニチンとテトロドトキシンの配合を調節することで互いの効力を弱めることができると証言。アコニチンはNa+チャネルを活性化させ、テトロドトキシンはNa+チャネルを不活化させ、この2つを同時に服用するとアコニチンの中毒作用が抑制される、拮抗作用が起こることが判明した。そしてテトロドトキシンの半減期(毒物の血中濃度が半分になるまでの時間)がアコニチンよりも短いため、拮抗作用が崩れたときに、アコニチンによって死に至る。これにより、神谷が妻を毒殺することが可能となった。神谷はアパートに大学でも用いられる機材を導入し、マウスを用いて実験を繰り返した末、犯行に使用された毒薬を生成していたとされた。